ここ10年は世界規模での空前のウィスキーブーム。世界中にクラフトや大手の蒸溜所が乱立しています。1980年代から90年代にかけては下火で、スコットランドの蒸溜所や日本の蒸溜所も操業停止や閉鎖に追い込まれていましたが、2000年代に入ってからは、日本国内に限らず世界的に徐々に回復。イチローズモルトも2008年から製造しはじめ、早10年。静かなる兆しと供にもはや空前のウィスキーブームとなり、これは世界でも同時多発的な現象となっています。
アジア圏の中でも特に台湾は日本よりもウィスキー市場は注目されており、ウィスキーエージェンシーも台湾独自に展開し、数々の日本未入荷ボトルが存在します。台湾のボトラーズもART(アレン・トレーディング)やDrunken Master(酔拳?)等が存在します。(殆どはエージェンシーが供給してる模様)


エージェンシーの台湾限定ボトル
(台北のバーにて)


台湾のボトラーズ「ドランケン・マスター」
トラッドにあります。(未開封)

有名なカバラン蒸溜所は2006年に設立し、イチローズモルトと同年2008年から製造を開始。WWA等でも受賞し世界的な評価を受けています。

Taiwan
Kavalan Distillery
宜蘭(ぎらん)


Single Cask Strengthのソリストシリーズ
左からバーボン、ワイン、シェリー、フィノシェリーカスク。
真ん中は蒸溜所限定ピーティッド。

特にバーボンカスクは、2015年に京都の名店K6の西田さんと当時代理店のエマナックの田中社長との蒸溜所ツアーに同行しテイスティングして、西田さんチョイスとしてボトリングした物。思い出深い1本です。
そもそも何故沖縄よりも南の亜熱帯の地域でこんなにもクオリティの高い商品が作れるのかと思い訪問。高音多湿の椰子の木が並ぶ敷地内でそれは作られていました。


カバラン蒸溜所

マスターディスティラーのイアン チャン氏自ら案内していただき、汗だくになりながらウェアハウスにてテイスティング。中でもフィノシェリー樽からの1杯は濃厚な南国フレーバー。これは驚異的でした。年間のエンジェルズは20%程(スコットランドは2.3%)。イアンチャン氏も冗談ながらに「無くなる前にすぐ商品化して回転させろとオーナーがうるさい」などと。


ウェアハウスにて




イアン・チャン氏(右)と記念撮影

母体は長く続く大手資本、金車(キングカー)。胡蝶蘭栽培やカフェチェーン、敷地内には白州蒸溜所さながらミネラルウォーターの工場を併設。宜蘭は台湾北東部、海に近いリゾート地で、大塚製薬のポカリスウェットを委託する程折り紙付きの水資源豊富な土地柄。ビジターセンターや、蒸溜所も大手資本ならではの巨大な設備。
クラシック音楽をイメージしたネーミングシリーズはリーズナブルなブレンデッドから高価格帯のソリストシリーズまで。この熟成年数での価格設定は高いと感じますが、実際に蒸溜所を見学して、樽や施設に資本を投下して最高の環境で最高の商品を作る姿勢がこのクオリティを作り出してると納得出来ました。



台湾は他にOmar等も日本で現在入手可能です。

次回はその他の国々を。

コメント
コメントする