Single Malt Whisky in the world

世界中ではまだまだ日本では知られていないウィスキーが沢山作られています。 その中から今回は、シングルモルトに特化していくつかをご紹介致します。
アメリカでは2000年代以降、各地で酒税法や規制の緩和からクラフトの蒸溜所や醸造所が乱立し、現在では1000箇所を超えると言われています。「バーボンと言えるのはケンタッキー州で作られている物だけ」の時代はもはや終わり、他の州でも堂々とBourbon Whiskeyと商品化されています。州法は他の州では適用されないという事の様です。
クラフトの蒸溜所は若く生産者達も既成概念にとらわれず、面白い商品を次々と生み出しています。一つの蒸溜所でもバーボン、ライウィスキー、シングルモルト、ピーティッドバーボン、ラム、ブランデー、ジン、ウォッカ等を1つの蒸溜機で生産。訪問したブルックリンの蒸溜所では、ドイツのArnold Hostein社製ハイブリッドタイプ(ポットスティル+連続式蒸溜塔)のような蒸溜機を使用している蒸溜所が殆どでした。

VanBruntのスティル

King’s Countyのスティル

Stilltheone distilleryのスティル



右がVan Brunt Stillhouse
Brooklyn,NY
左がStill the one distillery
Portchester,NY

写真はニューヨークで蒸溜所まで行って買い付けた2本。
下記のモルトにしても、アメリカ産のウィスキーの標準ラインナップは、ケンタッキーバーボンさながら大体1年半から3年の熟成で商品化する傾向にある様です。
ニューヨークも夏は30度を超え、年間のエンジェルズシェアは10%程との事。大体のクラフトは、内側を焦がした新樽の10から20ガロンのミニ樽が多く、熟成は早いです。
(※10ガロン=約38リットル。つまりオクタブサイズ。1バーボンバレル=40〜50ガロン=約150〜210リットル )


King’s Countyの熟成庫

特にスティルジワンのこの1本は18カ月熟成ですが、非常に良く出来ていて、ブルックリンラガーのクラフトビールを蒸溜して作ったので、つまりシングルモルトとの事。IPAのシトラスフレーバー半端なく、ありそうでなかった面白い1本。他にもスタウト蒸溜のウィスキー、ライウィスキーも作っていました。



Stilltheone distilleryにて

クラフトの蒸溜所は大体が倉庫、ガレージ程の大きさ。Barを併設している所も多く、自社製品や、ソレをベースにしたオリジナルカクテルを推奨しています。 ニューヨークはカクテルの街。カクテルベースになるのを前提としてスピリッツやウィスキーの製品を考案している様に思えました。オリジナルカクテルもウチの酒を使わないとこのカクテルは作れないよとニュースタンダードを普及している様に思えます。






Newyork distilling companyにて




VanBrunt Stillhouse




Widow Jane Distillery




左がCopper Fox Distillery
Sperryville Virginia
右がClear Creek Distillery
Portland Oregon

左のWasmund’sはフルーティなグラッパ、フィーヌのようなフレーバーがします。フロアモルティングし、フルーツウッドでスモークして乾燥させていると書いてあります。
右のMcCarthy’sはクラフト最前線の一角、ポートランド産。ピーティッドしたスコティッシュバーレー100%を3年間オレゴンオークで寝かしたと書いてあります。かなり直線的な燻煙香が立っています。


Westland distillery
Seattle Washington

ギャリアナ2016リミテッドエディション。
ウェストランドのシェリー、ピーティッド、バーボンと通常ラインナップとは別の限定版。ギャリアナとは、太平洋側北西部特有のギャリーオークを使用し特徴としているからだそうな。ギャリーオークはスパイシーさやスモーク感、芳醇さを増すそうで、確かに、木熟感、オークをしゃぶった様な木汁感があります。とは言っても、様々な樽をブレンドし、絶妙なバランスに仕上がっています。

以上、クラフトは数人で生産している様な規模の作り手もある為、生産量が少なく、まだまだ日本で知られていない沢山のアメリカンクラフトがありますが、知り合える機会が更に増える事を期待したいです。


記念撮影

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